探究人間のいろいろ。

人文学 哲学 言語学 教育学 

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

仮定法過去のオーラルイントロダクション指導例

4年前に作成した遺物が発見されたため、ここに残しておく。 これは、英語教育における仮定法過去のオーラルイントロダクション(口頭導入)での指導例だ。 ① ② T: Hello, everyone. Look at this picture. This is a bird. What the bird can do?(①の写真を…

「あしながおじさん」における新しい読み方の提案 ジャーヴィーのジェル―シャに対するアプローチの分析、考察から

遥か昔に大学の課題としておこなった、「あしながおじさん」に関する新しい読み方について書いたものが発見された。思い出としてここに残しておく。 ※かなり長くなる(笑) 以下本題 ーーーー 本稿の目的はジーンウェブスター作「あしながおじさん」(原題:…

日本人訳者2人のグレートギャッツビー翻訳比較 ~第4章におけるドライブシーンに焦点を当てて~

はじめに 本稿の目的はアメリカの1920年代、すなわち「アメリカンドリーム」をテーマにフィッツジェラルドが描いた作品「グレートギャッツビー」における翻訳比較を行い、海外文学作品の時代背景の描写方法、文学翻訳について考察を行うものである。翻訳比較…

非連続テキストを使って読みの力を伸ばす

中等教育や高等教育機関で使用している外国語学習の教科書では、UnitとUnitの間や章と章の間で、チラシのようなテキストページがある。これを非連続テキストという。 基本的に非連続テキストでは、そのテキスト自体が独立している。この非連続テキストを使っ…

ブログ開始から(ほぼ)1年間が経過

こんにちは。 そろそろこのブログを始めてから1年間が経つ。 2023年の抱負として、「手当たり次第、新しいことをやってみよう」という軽いノリでブログを書き始めた。 昨年は途中あまりにも仕事が忙しくなったが、月1回ぐらいの頻度で投稿を続けることがで…

別れは突然。

あることがきっかけで、私にとって大切な人が若くして亡くなったことを知った。 今はいろんな気持ちが自分の中に渦巻いている。 その人が亡くなっていたことをもっと早く知りたかったし、”あること”がなければ自分がその人の死を知らなかったことに対するも…

偶然の中で生きる

こんにちは。年が明けた。 昨年末にマイケル・サンデルの「実力も運のうち」という本を読んだ。 実力も運のうち 能力主義は正義か? 作者:マイケル サンデル 早川書房 Amazon この本は、いわゆる能力主義(誰だってやればできるからこの世界は皆とって平等で…