探究人間のいろいろ。

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2024-01-01から1年間の記事一覧

Active listener への期待。

こんにちは。 ある人から借りていた鷲田清一氏の『「聴く」ことの力』を読んだ。 「聴く」ことの力 作者:鷲田 清一 CCCメディアハウス Amazon 鷲田清一という人物を知らなかったのだが、調べてみると現代現象学や倫理学を専門とした人物だ。確かにこの著書の…

特別支援メモ(おそらくすぐ非公開にする)

児童逆境体験(Adverse Childhood Experience:ACE) →虐待およびネグレクト Toxic three: 養育者の家庭内暴力、物質使用障害、メンタルヘルスの問題 DOHaD (Development Origins of Health and Disease)仮説 ライフコースでの健康や疾患へのかかりやすさは胎児…

生まれてきた瞬間の私

母親から聞いた話だ。 私を身籠っていた母は悪阻に悩まされていた。 その悪阻の症状は長時間の睡眠だったそうだ。それが一体どのぐらいのものだったのかは不明だが私が生まれてくる直前まで母はとにかく毎日眠かったらしい。 そして陣痛が来て、私がこの世に…

雑記、そして近況報告。

こんにちは。 少しだけ、近況報告を。。。 まず、最近(といってもほぼひと月前の話だが)、ついに念願のウィトゲンシュタイン全集を購入した。全10巻で大修館から出版されている。1年間ぐらい買おうか買うまいか迷っていたが勢いで買ってしまった。ゆっ…

全ては無に帰す。

こんにちは。 この間、人から借りていた諸隈元の『人生ミスっても自殺しないで、旅』を読んだ。 人生ミスっても自殺しないで、旅 作者:諸隈元 晶文社 Amazon 筆者は大の言語哲学者ウィトゲンシュタインのオタクで今もXでウィトゲンシュタイン関連のことをポ…

仮定法過去のオーラルイントロダクション指導例

4年前に作成した遺物が発見されたため、ここに残しておく。 これは、英語教育における仮定法過去のオーラルイントロダクション(口頭導入)での指導例だ。 ① ② T: Hello, everyone. Look at this picture. This is a bird. What the bird can do?(①の写真を…

「あしながおじさん」における新しい読み方の提案 ジャーヴィーのジェル―シャに対するアプローチの分析、考察から

遥か昔に大学の課題としておこなった、「あしながおじさん」に関する新しい読み方について書いたものが発見された。思い出としてここに残しておく。 ※かなり長くなる(笑) 以下本題 ーーーー 本稿の目的はジーンウェブスター作「あしながおじさん」(原題:…

日本人訳者2人のグレートギャッツビー翻訳比較 ~第4章におけるドライブシーンに焦点を当てて~

はじめに 本稿の目的はアメリカの1920年代、すなわち「アメリカンドリーム」をテーマにフィッツジェラルドが描いた作品「グレートギャッツビー」における翻訳比較を行い、海外文学作品の時代背景の描写方法、文学翻訳について考察を行うものである。翻訳比較…

非連続テキストを使って読みの力を伸ばす

中等教育や高等教育機関で使用している外国語学習の教科書では、UnitとUnitの間や章と章の間で、チラシのようなテキストページがある。これを非連続テキストという。 基本的に非連続テキストでは、そのテキスト自体が独立している。この非連続テキストを使っ…

ブログ開始から(ほぼ)1年間が経過

こんにちは。 そろそろこのブログを始めてから1年間が経つ。 2023年の抱負として、「手当たり次第、新しいことをやってみよう」という軽いノリでブログを書き始めた。 昨年は途中あまりにも仕事が忙しくなったが、月1回ぐらいの頻度で投稿を続けることがで…

別れは突然。

あることがきっかけで、私にとって大切な人が若くして亡くなったことを知った。 今はいろんな気持ちが自分の中に渦巻いている。 その人が亡くなっていたことをもっと早く知りたかったし、”あること”がなければ自分がその人の死を知らなかったことに対するも…

偶然の中で生きる

こんにちは。年が明けた。 昨年末にマイケル・サンデルの「実力も運のうち」という本を読んだ。 実力も運のうち 能力主義は正義か? 作者:マイケル サンデル 早川書房 Amazon この本は、いわゆる能力主義(誰だってやればできるからこの世界は皆とって平等で…