こんにちは。
ゲーテを読んだ流れで、生まれて初めて森鴎外の「ヰタ・セクスアリス」と「高瀬舟」をサクッと読んでみた。(ちなみに森鴎外がゲーテのファウストの完訳を初めて出している)
いわゆる、日本文学作品をほとんど読んでいない私は最初、鴎外の作品が読めるか不安だったが、読み進めてみると意外とスムーズに読むことができた。
鴎外の小説は短編小説が有名なようである。ヰタ・セクスアリスに関しては若干長編のような形だが、主人公の年齢ごとに場面が区切られているため、あまり長い話のような気がしない。そして高瀬舟に関しても短く事の起承転結が描かれている。
最近、小説を読むと言えば、ほとんど漱石文学しか読んでいなかった。しかし、鴎外の作品を読んでみると、鴎外独特の物語の無機質感というか冷めた感じというか、ストーリーの飛び感があるような気がした。鴎外作品の内容自体は無駄のない内容といった感じだが、場面と場面の間にある展開にゆとりがあるというのが鴎外作品独特の雰囲気なのだろううか。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。