探究人間のいろいろ。

人文学 哲学 言語学 教育学 

全集に挑戦したい。

こんにちは。

 

今日はちょっと個人的なことを書く。

最近、「日本の古本屋」というサイトで古本を探している。

 

www.kosho.or.jp

 

というのも、自分が好きな言語哲学者、ウィトゲンシュタインの全集を買おうかと思っている。正直、今まで全集を買ったことがない。

 

人生で一度は全集をはじからはじまで読んでみたいという思いがでてきた。自分の好きな作家の全集でなければ絶対に読み切れないことはよくわかっている。ウィトゲンシュタインの哲学もかなり難しいから途中で挫折してしまうかもしれないけれど、今は彼の哲学すべてに触れたいという気持ちがあるから多分読み切れる。

 

岩波文庫から上梓されている「論理哲学論考」と講談社から上梓されている「哲学探究」、青土社から上梓されている「反哲学的断章」は読んだことがある。

ウィトゲンシュタイン全集は大修館から出版されているから、上記の作品も翻訳者が違うし、自分が持っていない心理学に関することやウィトゲンシュタインの文法規則、宗教観に関するテキストまで読むことができるのはやはり魅力的だ。

 

推しは誰ですかと聞かれれば私は即座に「ウィトゲンシュタインです。」と答えたい衝動に駆られる。(現実世界でそれをした場合、周りの人からは「?」という表情が浮かぶからいつも適当にごまかしてしまう。)

 

彼の思考の道筋をたどることで何かつかめるかもしれないし、つかめないかもしれない。でも、人生をかけて、一人の人間を理解しようとする営みっていうのも悪くないのではないかなとも思う。

 

まとまりのない文章を読んでくれてどうもありがとう。

メタモルフォーゼ

こんにちは。

 

先月は仕事が多忙だったり、体を壊したりでポストができなかった。しかし、あいかわらず本は読んでいる。

 

すこし前に買って、最近読み終えたのがエマヌエーレ・コッチャの「メタモルフォーゼの哲学」だ。

 

 

 

この本は生命を万物共有の大きな概念として捉えなおし、命の変体性(メタモルフォーゼ)を現代西洋思想を基に論じている。命の連続性について食べることや食べられること、身体の破壊を具体例に書かれており大変興味深い。若干東洋思想のようなエッセンスもある。本のページ数としてはあまり長くなく、取っつきにくい哲学書というわけでもないからおすすめだ。

 

コッチャ自身が都立大学首都大学)でゲストスピーカーとして呼ばれ学生と議論を交わしている様子がYouTube 上で見ることができる。こちらも併せて見てみてもよいかもしれない。

www.youtube.com

 

ここからは私が思っていることを少しだけ記す。

 

生物学的な生命を論じる場合はコッチャが主張している概念は理に適っているし私自身もそのように思うことができる。ただ文化的な側面も併せた生命を考えていく場合、ほぼすべて人は当然のごとく、自分の生命は自分の中で完結しうると思っている。個人的な生命観を超えた形而上学的な命に対する考え方は、おそらく想像し難い。現代においては自分が自分であるという自己同一性の破壊となる考えかたは中々広まらないだろう。

Karada( my body)

Hello again.

 

We should know our physical limitation to work and live healthly and entirely.

 

Frankcly speaking, I do not open my job in this blog. However, most of the readers can guess what I do from previous posts.

 

Last month, I got sick three times because of lots of my work. Actually, my overwork time have been more than or nealy 100 hours basically since June. In my community, this is very the common matter. Most colleagues work from 7 a.m. to 8 or 9 p.m. on weekdays. Plus, we have to work Saturday or Sunday as well without any incentives. 

 

Quating what some people say is that this is the exploiation of our volunteer ship. 

 

Furthemore, one of issues for working long time is that my expense is increase following amounts of working time. The situation seems not to be better than now beacause of many reasons.

 

So that I would like to find the way how I cut my work time off or find new job. 

Life is hard.

 

Thank you for reading my rambling post.

教育の環境を整えるには

こんにちは。

 

子育てや地域のクラブ活動、学校教育など子どもを育てていく上で非常に大切なことがあるように感じている。それは「大人を安定させる」ということだ。

 

子どもとって周囲の大人とは、自分が将来そのような人間になる可能性の存在である。子どもは、周りにいる大人とふれあい良い悪いの判断を身につけていき、少しずつ自らを創りあげていく。

 

したがっていかなる大人の存在も子どもたちにとっては有益なものになりうる。子どもたちが不快だと感じる大人の存在も必要であると私は思っている。

 

ただ上記の結論に対して例外的な存在がいる。それは「子どもとかかわるプロフェッショナル」たちだ。彼らは専門的な知識や臨床的な経験を基に、安定的な子どもとのかかわりをしていく必要がある。本気で子どもたちと向き合うためには、取り繕って行動していては話にならない。

 

「子どもとかかわるプロフェッショナル」に該当する大人たちを安定させていく。

今、自分が取り組んでいることはまさにこれだ。

 

生きるスピードを調節したい。

こんにちは。

 

最近、本はそこそこ読んでいるにも関わらず、全くブログの更新ができていない。日中の仕事が肉体と精神をすり減らす仕事であるため文章を書くところまでたどり着けない。最近はこのラカン派の精神分析入門の書が仕事にも役立つため読んでいる。

https://www.amazon.co.jp/Clinical-Introduction-Lacanian-Psychoanalysis-Technique-ebook/dp/B005H08LM2/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=1OKESCECTOKVK&keywords=lacanian+psychoanalysis&qid=1695015856&s=english-books&sprefix=lacanian+psychoanalysis%2Cenglish-books%2C169&sr=1-1

 

4月からフルタイムの仕事をおこなっているが、無理難題が多く、逃げずに立ち向かわなければならない。ただその分、自分自身に今までなかったスキルが身についていく実感もある。(身に付けなければ仕事にならないということでもある。)

 

昔から自分の生き方はとにかく変化を求め続けていくスタイルだ。安定を求めたいと心の中では思っているけれど、スクラップアンドビルドの繰り返しで生きている。

 

ただ、ここのところそのスクラップアンドビルドのペースが速すぎるように感じるし、心と体も急速に老いていく感覚がある。主観的に自らの老いを感じているということは周りからはそれ以上に急速に老いていっているように見えるかもしれない。

 

もうすこし人生に対してゆとりをもち、生きていけるといいのだが。。。

脱力

こんにちは。

 

観阿弥世阿弥の『風姿家伝』や中島敦の『名人伝』にもあるように、(武)芸術の極致とは無駄をそぎ落とし、洗練された所作に見いだされるように思える。ー

 

こんなことをふと、最近読んだ2つの小説の中から感じた。

 

1つ目は、村上春樹『街とその不確かな壁』である。この作品の内容には、日常生活のリアリズム的な部分と、ある一種のスピリチュアルな部分が交差しつつもパラレルに物語が進む様子が描かれる。また、若年期に寄稿した『街と、その不確かな壁』の修正版でもある。600頁を超える作品だが、3部構成であり、展開もほかの村上作品と比べて丁寧に描かれているし、あとがきのページもあるためかなり読みやすい作品だった。

https://www.amazon.co.jp/%E8%A1%97%E3%81%A8%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%B8%8D%E7%A2%BA%E3%81%8B%E3%81%AA%E5%A3%81-%E6%9D%91%E4%B8%8A-%E6%98%A5%E6%A8%B9/dp/4103534370

 

2つ目は、サンテグジュペリ『夜間飛行』である。この作品は、決断を下すべき人間の苦悩と大自然、恐怖、命の美しさやはかなさ、大義が丁寧に描写される。一見バラバラに見える要素が折り重なった時に見える世界観が無常感を訴えかける作品だった。

https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%9C%E9%96%93%E9%A3%9B%E8%A1%8C-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%B5%E3%83%B3-%E3%83%86%E3%82%B0%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%9A%E3%83%AA/dp/410212201X/ref=sr_1_1?crid=3GCLUT2L6527D&keywords=%E5%A4%9C%E9%96%93%E9%A3%9B%E8%A1%8C+%E6%96%B0%E6%BD%AE&qid=1692174742&s=books&sprefix=%E5%A4%9C%E9%96%93%E9%A3%9B%E8%A1%8C+%2Cstripbooks%2C164&sr=1-1

 

村上氏はもうすでに70歳を超えているいるため、彼の新しい長編作品を読むには限りがあるだろう。サンテグジュペリは常に死と隣合わせの任務をこなしながら『夜間飛行』を発表した13年後に行方不明(偵察任務中に墜落した)となっている。

 

生と死が共存している姿はどちらも美しいような、そんな気が少しした。

 

理論性と臨床性

こんにちは。

 

最近、仕事の関係もあり、再び発達障碍について文献を読んでいる。

発達障碍の中にも知的な発達の遅れを伴う知的障碍と知的な発達の遅れはないが情動性や心因性の問題がある情緒障害の2つに大きく分けられる。

本を読まずとも検索すればこの手の話はいくらでも読むことができるため、発達障碍に関する概略的な話は割愛する。

 

さて、では実際に生きていくうえで発達的な困難を持っている子どもたちに対して、ドクター以外の大人は何ができるのだろうか。

 

私の考えは、①あらゆる観察すること、②理論を学ぶこと、③理論のフィルターを通して当事者を観察すること、④具体的な支援策(○○の場合○○する)を増やしていくことの4つが重要だと考える。

 

①あらゆる観察をすることとは、当事者の身体の操作性や言葉づかい、表情、家族関係、癖、思考パターンといった客観的に目に見えるものから抽象的で捉えにくいものまでとにかくまっさらな状態で観察してみることである。この時点では当事者をASDADHDかもしれないといったラベリングをする必要はない。(というかするべきではない。)

 

②理論を学ぶということとは、発達障碍に関する一般論や体系的知識を学ぶことと脳神経学的観点からの仮説を知っておくということである。これは単純に理論的な部分をインプットする過程だ。

 

③理論のフィルターを通して当事者を観察することとは、いわば②で得た知識を基にして当事者の言動に対して、次にどのような動きをするか予見しながら観察していくということである。もちろん、理論どおりではない動きをする場合もあるがたいていの場合は先行研究で報告例がある場合が多いように思う。

 

④具体的な支援策(○○の場合○○する)を増やしていくこととは、当事者が生きづらさを抱えている場面に対し大人側が働きかける部分と当事者が自らで克服することを互いにある特定の場面ごとで確認していくということである。

 

以上に挙げた4つのステップはあたり前のように思われるかもしれない。しかし、実際には理論に偏りすぎてしまったり、自分の経験や情で当事者に接することでトラブルが発生することがある。

必要以上に理論を重視しすぎて決めつけで当事者に接する必要はない。また、当事者に感情移入しすぎてヒステリックな支援をする必要もない。

 

焦る必要はない。冷静に。子どもには可塑性がある。

大人が粘ればいいだけだ。

 

 

最後に以下の本が分かりやすい。興味がある方はぜひ。(現在、探究人間も読んでおります。)

https://www.amazon.co.jp/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF-%E7%AC%AC3%E7%89%88-%E6%B8%85%E6%B0%B4%E5%B0%87%E4%B9%8B/dp/453598493X

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では、また。ごきげんよう