こんにちは。
ずっと買おうか買うまいか迷っていたが思い切って買って読んだのがこの本。
金間大介氏の『先生、どうか皆の前で褒めないで下さい』という本だ。
金沢大学の教授である金間市が現代の若者というか大学生に焦点を当てて、統計データと共に考察している。筆者は現代の若者を「いい子症候群の子たち」と名付け、分析をおこなっている。
AbemaTVでも金間氏が実際に現代の若者観について直接、述べている様子を見ることができる。また、YouTube上に要約動画もあがっているため、気になる方は見てみるとよいかもしれない。
この本の装丁される読者はおおむね若者の取り扱いに困っている40代より上の管理職と思われるが、現役の大学生が読んでも「あるある」として共感できる内容となっている。特に最後の10章は現役の若者が読んだら、少し勇気づけられるかもしれない。40代以上が読んでも、若者にどのように接するべきかのヒントが明示されている。
一通り、読んでみての感想。
まず、そもそも現代の若者≒現代の大学生と考えらえる時点で、18歳以上の大学進学という選択はマジョリティになっているということだ。大学という場自体が高等教育というよりは高校の延長線上になっているという事実だ。「いい子症候群」は(正直私自身はこの言葉をあまり使いたくないが)小中高でネガティブに形成された人格が大学という場で爆発しているように思う。つまり、何が言いたいかというと小学校や中学校、高校で圧倒的に目立つことへの恐怖、平均分配の希求、ゆがんだ社会貢献観などなどが作り上げられてしまっている。だからこそ、守られた環境の中でいかに多くの失敗を経験するかが重要だと個人的に思う。でないと、大学という場所が高等教育機関として機能しなくなってしまう。
特にこの本の中で個人的に面白かったのが、6章の若者の社会貢献観については誰かに環境を整えてもらった場での貢献活動を指すとしている。
個人的な話だが、昔電車に乗っていた時に小さい子連れの女性に自分が座っていた座席を譲ろうとしたら非常に怯えられ、にらまれてその後、めちゃめちゃ凹んだ経験がある。(笑)
いろいろと乱文になってしまった。
そんなに読みにくい本ではないので、デジタルデトックスをお考えの方、ぜひご一読を。。。
最後まで読んでいただきありがとうございました。